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映画「墨攻」公開!鑑賞する前にしっとこ~




映画「墨攻」が公開されています。

「墨」とは中国戦国時代の思想家「墨子」のことで、孔子の儒家に並ぶ勢力をもつ「墨家」という集団を作っていました。

儒家とは対照的な思想集団で、「非攻」を掲げ、城を守るプロでした。

思想の性質ゆえ、時の権力者から弾圧されたのか、秦の時代には忽然と姿を消しました。

しかし、言葉の上でその思想は受け継がれています。

墨家のように城を固く守るという意味から、固く守って譲らないことを「墨守」といいます。

そこから、「旧墨守」「旧慣墨守」などの四字熟語も生まれています。

さらに、攻める方も守る方も知略を尽くすことを「攻墨守」といいます。
守るのは「墨子」ですが、攻める方も公輸班(こうしゅはん)というプロがいました。
「輸」は公輸班のことで、彼は高い城壁に攻め込むためのハシゴ(雲梯)を発明した人です。

ここでという漢字ですが、常用漢字で音読みは「」だけ習います。
しかし、「ユ」という読みは実は慣用読みで、正確には「シュ」でした。

現在では「輸贏(しゅえい)」で難読語として「シュ」の読みを見かけることができます。
このときの「輸」は「負ける」という意味で、「」は「勝つ」という意味です。
つまり「勝負」という意味なんですね。

話はそれましたが、こういう漢字の背景を知っていれば映画「墨攻」も更におもろく鑑賞できるのではないかと思います。
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